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熊本地震 阿蘇

熊本地震(くまもとじしん)は、2016年(平成28年)4月14日21時26分(日本標準時[注釈 1])以降に熊本県と大分県で相次いで発生している地震である。

気象庁震度階級では最も大きい震度7を観測する地震が4月14日夜(前記時刻)および4月16日未明に発生したほか、最大震度が6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生している[5]。日本国内の震度7の観測事例としては、4例目(九州地方では初)[7]および5例目[6]に当たり[注釈 2]、一連の地震活動において、現在の気象庁震度階級が制定されてから初めて震度7が2回観測された[9]。また、一連の地震回数(M3.5以上)は内陸型地震では1995年以降で最多となっている[10]。

2017年9月末日頃に、土木学会のホームページにおいて、大阪大学などの研究者が論文発表していた4月16日の震度7本震の地震波データ[11]に問題があることが発表され、日本地震学会からもリンクされた[12]。大阪大学や京都大学はこの問題について調査を開始した[13][14]。問題が指摘されているデータは大阪大学の研究者が臨時に設置した地震計によるものであって気象庁が発表したデータではないが、国土交通省による熊本地震の被害原因分析の報告書において引用がなされているものである[15]。この問題が解決するまで本震の地震波や被害原因分析に関する科学的情報には留意が必要である(詳細は「科学における不正行為#不正行為の具体例」を参照のこと)。